藤井 健太郎(ふじい けんたろう) 1978年生 愛知県出身 <尊敬する人> |
僕はお客様に「このヘアスタイルにされるのはいかがですか?」というご提案一辺倒のお話しはしていません。
イメージチェンジの「ワクワク感」をお客様と一緒に楽しめる美容師でいたいと考えています。
それを実現できるようになったのには、こんな僕の美容歴があったからです。
-------------------------------★
もともとは、美容の職人を目指していました。
美容の技術を磨きひたすら極めてゆくことで、お客様から「ありがとう」と言っていただけ、楽しく仕事をさせていただけると信じてこの道に飛び込み、まっしぐらにその想いを実現させようと走ってきました。
ところが、美容師になって8年目ぐらいのころです。
ただ美容の技術を極めてゆくだけでは、お客様ご自身が本当に心から喜んでいただけるにはまだまだ何かが足りないと、気づかされたときがありました。
というのも、こんなお客様がいらしたからです。
ずっと6年ちかくも長く担当させていただいているお客様がいらっしゃいました。
いつも同じヘアスタイルをオーダーいただくお客様です。
そのころは、カウンセリングでお客様がおっしゃることをお聞きしてそれをヘアスタイルに実現させることができれば、それだけで喜んでいただけると信じてやっている時期でした。
いつも「同じヘアスタイル」をご注文いただき、仕上がり時には鏡をみてニコっと笑ってお帰りいただいていたお客様に、ふとそのとき何気なく聞いてみたのです。
「このヘアスタイルが本当にお好きなんですね。なにか理由があるのですか?」
このときのお客様のお返事は、僕の予想に反するものでした。
「うーん…、大のお気に入りと言うわけではないのよ。だけれど、仕事でお客様に会う場面も多いし、役職という立場もあるから、髪型を変えると、自分のイメージを壊すのではと心配で変えられないのよ」
大ショックでした。
心底喜んでいただけているのではなかったということに、今まで気づけなかったということに、衝撃を受けました。
自分が情けなくなりました。
それから、おなじみのお客様におそるおそる同じ質問をしました。
すると、大ショックはさらに広がりました。
大抵のお返事は、
本当は髪型をたまには変えてみたいけれど、
「仕事などで社会的な立場があるから」とか
「子どもがいるから」とか
「人からどう見られるのかがわからなくて不安」
という気持ちがあるから、ヘアスタイルをただ変えないだけ、
という方が、僕の働いていた美容室のお客様には本当に多かったのです。
振り返ってみると、美容の技術の向上に精いっぱいの力を注いできた僕は、もしかすると、職人技に偏りすぎていて、お客様から見ると「作業」になってしまっていたのかもしれない……。
そんな反省が湧いてきました。
お客様の気持ちを汲んでこなかっただけでなく、気持ちを汲もうとさえしてこなかった事への反省です。
僕はお客様に心底喜んでいただける仕事がしたくて「職人」という道を歩もうとしていたのに、心底喜んでいただくには「職人技」だけでなく、削り落していた「サービスや心」が本当はもっと重要だということに、そのときやっと気づかせてもらったのでした。
そこから僕は、職人技のご提供だけでなく、お客様の隠れた気持ち、心の声を聞くために、心理学の勉強を始めたり、ホテルマンのホスピタリティーを勉強するようになりました。
すると不思議なことに、するするとお客様の方から「本当は、こうしたかったのよね〜」と、お話しくださる機会が増えてきたのです。
お客様の方から本当の気持ちを話しかけていただく機会が増えると、僕の仕事のスタイルもずいぶん変わってきました。
今までは頑固一徹技術職人風だったのが、美容の仕事のなにもかもに対しても楽しめるようになったのです。
「本当は、変わってみたいけれど、どんな髪型がいいのかわからない。」「周りからどう見られるのかが不安」という気持ちの殻を少しずつ割っていかれるお客様と一緒に、ワクワク感を共有させていただける事ほど、今の僕にとってこれ以上の喜びはありません。
ヘアスタイルから、"ワクワクを一緒に創っていく"楽しさを、あなたともぜひ共有させてください。
初めてのお客様に「今日はいかがされますか?」という、美容室特有のプレッシャートークから始めることは決していたしませんので、ぜひ、安心して藤井におまかせください。
鈴木 聡子(すずき さとこ) 1983年生 福島県出身 <尊敬する人> |
ヘアスタイルをとおして、毎日の生活にちょっぴりスパイスをお届けするのが得意です。
あなたの「小さな勇気」をそっとサポートするお手伝いが私の使命です。実は、わたしも、昔はヘアスタイルを変えるのが怖かった過去があったから、あなたのお気持ちがよくわかるのです。
「ヘアスタイルを変えたいけれど失敗が怖いからいつもと同じと無難に注文してしまう」、そんな口に出せない心の奥底の言葉が、あなたの中にはありませんか?
でも大丈夫。おまかせください。小さな勇気があなたの胸に芽生えるよう、まず一緒にお話しさせていただけます。
この得意技は、こんな経験から出てきたものでした。
-------------------------------★
わたしは、小さな頃から自分や友達の髪をアレンジしたり手入れしたりすることが好きで、美容のプロの道に迷わずすすみました。しかし、プロになってからも、実は自分自身のクセの髪質が100%好きでなく、長い間ずっとヘアスタイルを変化させる自分を受け入れるのが怖かったのです。
たとえば、「わたしはクセ毛だからパーマは似合わない、ストレートでいいの」とか、「わたしにはきっとショートカットは似合わない、絶対短くしないほうがいいに決まってる」といった具合で、自分の欠点を隠すことを考え、経験のない髪型に不安だけを持ち、先輩からのスタイルの提案をあきらめ、同じスタイルで通していたのでした。
ですが、ある技術研修のとき、嫌だったパーマをどうしてもかけなくてはいけなくなったときがありました。嫌なパーマスタイルに泣きそうな気持ちのわたしに、仲間や先輩、そして家族はみな、「すごくいいじゃない」と誉め言葉のシャワーをあびせてくれたのです。びっくりしました。どうせクセ毛だから、いつも同じで仕方ないとあきらめてばかりいたのに!!そのとき、ハッとさせられたのです。今までダメだと言い聞かせていたのは自分だったのか?ほんの小さな変わる勇気がなかっただけなのかと。
ハッとさせられた後、おずおずとヘアスタイルを少しずつ変えるようになると、スタイルチェンジするたびに幸せな気持ちが巡ってくることに気づきました。髪型を変えることで、人から誉めてもらえ、誉めてもらえることがとっても嬉しい。髪型を変え、今までと違う雰囲気になった自分が誉められると、なんだか自信が持てるような気持ちになる、そんな循環でした。小さな勇気をきっかけにしたこの幸せな循環はいまも続き、美容の仕事以上に、自分にぴったりな仕事はないと思えるぐらい仕事も充実しています。仕事以外でも、今まで着たことのなかった雰囲気の服を選ぶようになり、やったことのなかった色のヘアカラーにも挑戦することもできました。髪型を変えるきっかけがあったこと、その後、髪型を変えるための一歩を踏み出す小さな勇気が持てるようになったことに、心から感謝しています。
わたしの使命は、こんな経験から生まれてきたものです。「自分のクセ毛が好きでなかった」「髪型を変えることが怖かった」そんな自分がいたから、お客様のお悩みもとっても共感してお聞きすることができ、また、その口には出せないお悩みを解決する方向を探すご提案をさせていただくことができます。「お話ししてすっきりした」「聞いてもらえてよかった」「こんなにうまく提案してもらったことはない」といった、いまいただいているお客様の声がもっと広がるように、さらに対話を重ね、技術を磨いていきます。
より毎日ワクワク、すっきりリフレッシュ、そんなあなたを一緒にみつけましょう!